初めて入れ歯を使い始めた頃は、どうしても違和感があります。
少しでも快適に過ごせるように、入れ歯の使い方の基本をお伝えします。
入れ歯は基本的に寝ている間は取り外し、朝起きて日中に装着してください。就寝中はお口の中に細菌が沢山繁殖しているため、起きてからすぐ装着するのではなく、歯を磨き、お口の中が清潔になってから入れ歯を装着してください。
入れ歯は細かいすき間などに食べかすが溜まりやすく、そのままにしておくとお口の中が不衛生になり、虫歯や口臭の原因になってしまいます。従って、食事をするごとに一度外して、入れ歯を綺麗にするのが理想的です。
入れ歯は基本的に夜は外して就寝してください。1日の終わりに入れ歯を外し、お口の中を丁寧にブラッシングして清潔にしてください。入れ歯は専用のブラシを使用して、細かい部分の汚れも隅々まで綺麗に磨くようにしてください。
プラスチック製の入れ歯は乾燥に弱いため、就寝中など使用していない間は綺麗な水の中に入れて保管しておきましょう。入れ歯洗浄剤を一緒に入れておくと、入れ歯に付着した細菌を殺菌してより清潔な状態を保つことができます。
入れ歯を使うということは、お口の中に突然歯ができるのため、最初は違和感があります。
ある程度慣れが必要な部分もありますが、痛みや噛みにくい、落ちてくるなどの症状がある場合は歯科医院で調整が必要です。
新しく製作したばかりの入れ歯には、入れ歯安定剤は必要ありません。使用していくうちに噛み合わせが変化したり、顎の骨の形も変わるので徐々に入れ歯が合わなくなってくることがあります。この時によく使われるのが入れ歯安定剤となります。但し、合わない入れ歯を使い続けると顎の骨が吸収してしまうことがありますので、長期間安定剤を使うことはお勧めしません。
稀に、気になるからといってご自身で直そうされる方がいらっしゃいますが、これはやめてください。入れ歯は繊細なバランスで製作されているため、ご自身で直されると修復不可能な状態になってしまうことがあります。
お口の中の状態は変化していくものです。入れ歯を製作してからある程度の期間が経つと、緩くなったり、部分的に強く当たる箇所があったり、様々な入れ歯の不具合を引き起こしてしまいます。もし、入れ歯が合わないと感じられたら、できるだけ早く歯科医師にご相談していただき、入れ歯の調整を行ってください。ご自身で何も不具合を感じられていない場合でも、少しずつお口の状態と入れ歯の状態が違ってきている場合がありますので、定期的に検診を受けていただくと安心です。
