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歯ぎしり・食いしばり<br class="bm">から歯を守る

歯ぎしりや食いしばりは、音がうるさいだけでなく、
歯の損傷や身体の不調の原因になってしまいます。

歯ぎしり・食いしばりの悪影響

顎関節症

主に「歯ぎしり」が原因となり、顎の関節に力が加わると顎の関節にある「関節円板」がずれる・穴が空く・変形するなどの顎関節症を引き起こし、口を開けると顎の関節に痛みを感じる、顎の関節左右の動きにズレがあって違和感があるといった症状が出てくる可能性があります。

顔の変形

特に片側だけの「食いしばり」をしている人が危険で、力を加える方にだけ顎の筋肉が発達して、顔の歪みを引き起こす原因となります。また、食いしばることで口筋が発達してしまうとエラが大きく見えるようになり、加えて老廃物が溜まり、むくみが起こってしまう可能性があります。

知覚過敏

主に「歯ぎしり」が原因となり、歯に強い力が加わると、歯と歯ぐきの境目の部分に集中し、歯の根元がくさび型に欠けた状態(くさび型欠損)になってしまいます。エナメル質が破壊されるので、象牙質がむき出しになり、しみやすく、また虫歯にもなりやすくなってしまいます。

身体の不調

頭痛や肩こり、腕のしびれ、腰痛や股関節のずれ、めまいや耳鳴り、全身の倦怠感やだるさなど身体の様々な部分に不調が現れる可能性があります。これら全てが、歯ぎしりや食いしばりが原因というわけではありませんが、悪いクセは治療しておく方が良いでしょう。

歯ぎしり・食いしばりの原因

歯ぎしり・食いしばりの主な原因とされているのは、以下の4つです。

  • ストレス
    もっとも多いとされるのが「ストレス」です。肩コリなどと同じようにストレスによる筋の緊張によって、口の周りの噛む筋力が張ってコリを生じ、睡眠中に無意識に歯ぎしりや食いしばりをしたりすることでストレスを解消していると考えられています。
  • 噛み合わせ
    噛み合わせの異常や顎の変位などが原因で、歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなります。また、歯の詰め物などがあっていないなどが原因で、歯ぎしりや食いしばりをするようになる方も少なくありません。
  • 習慣
    様々な習慣も原因となり得ます。スポーツ選手など瞬発的に力を出すような職業に就いている方の場合、食いしばりが習慣化してしまっているケースがあります。それが睡眠中にも習慣となって現れ、歯ぎしりをしてしまいます。
  • 子供特有の原因
    永久歯と乳歯の入れ替え時期におこる不快感などが原因で、歯ぎしりや食いしばりが起こるケースがあります。永久歯に生え変わった後、歯ぎしりが無くなれば、特に問題視する必要はありません。

歯ぎしり・食いしばりの治療

歯ぎしり・食いしばりの原因は、特定しずらく一種のくせになっている場合があるため、根本解決は難しいのが現状です。
しかし、症状の軽減や歯を守る、顎を守るために治療が行われます。

ナイトガード

マウスピースによる治療

歯科医院で睡眠時専用のマウスピース(ナイトガード)を作成し、それを装着して眠ることで、歯や顎へのダメージを軽減させるとともに、歯ぎしりなどの不快な音を防止することができます。また、歯や顎を守るだけではなく、知覚過敏、歯根膜炎、顎関節症、詰め物などの破折防止、歯牙破損、歯周病にも効果があるとされています。