高齢者介護と歯科医療
寝たきりで過ごされている方や介護を受けられている方の多くは、ご自身でお口のケアをすることが難しい状況にあります。
お口のケアを怠ると、様々なトラブルが招かれてしまい、全身的な健康に悪影響を及ぼしてしまいます。
摂食嚥下障害
食べ物を咬み、飲み込んで胃腸で送り込むことを摂食嚥下といいますが、これがうまく働かなくなる状態を摂食嚥下障害といいます。摂食嚥下障害をそのまま放置していると、身体は脱水症状や栄養不足を招いてしまいます。さらには窒息や誤嚥性肺炎を引き起こしてしまう可能性があるため、きちんと診断を行い患者様一人ひとりにあった治療をするとことが必要です。
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は日本人の死因のうち常に上位に位置し危険性の高い疾患とされています。病気や加齢によって嚥下機能が低下してしまい、本来食道に流れるはずの食べ物や唾液などの液体が誤って肺に流れてしまい、お口の中の細菌も一緒に肺に入って起こる肺炎のことを指します。そのリスクを軽減するためには、お口の中を清潔な状態に保ち、嚥下機能の向上が必要です。